データストレージとコンピューティングリソースがクラウドに移行するにつれ、ストレージとデータ転送容量に対するデータセンター(Data Center:DC)の需要が劇的に増加しています。 データセンター相互接続(Data Center Interconnect:DCI)の容量を増加させる主要因として、下記のものが挙げられます。
- ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet:GE):10/25/40GEネットワークアダプタの発展
- クラウドIT:1つのリクエスト→1つのDCにおけるサーバー間(および複数のDC間)での多くのデータ交換
- Software as a Service(SaaS):ローカルコンピューティングの減少→クラウド/DCでのデータ処理の増加
- あらゆる物のインターネット化(Internet of Things:IoT):複数の装置によるクラウドとのデータの送受信
- 新しいストレージ技術:クラウドストレージの魅力向上
- 連続的なデータ利用可能性とモビリティ:仮想コンピューティング/ストレージリソースを多数の物理デバイスへ分散
光データセンターの各相互接続において、長距離光ファイバー接続のデータ転送速度に近い、またはそれ以上のデータ転送速度が要求され始めるにつれて、シングルモードファイバ(single-mode fiber:SMF)、マルチモードファイバ(multimode fiber:MMF)、デジタルコヒーレント光通信、波長分割多重(wavelength division multiplexing:WDM)、多重空間モード、高データレート、または、その他の技術を用いる光相互接続用帯域幅の拡張が必要となります。
イリディアン・スペクトラル・テクノロジーズ社は、20年近くにわたり、長距離系およびメトロアクセス系光ファイバー通信のお客様用に光学フィルター製品を設計・製造してきました。 イリディアンは、当社の定評ある薄膜フィルター技術を駆使し、トランシーバーや波長可変レーザーアセンブリ(tunable laser assemblies:TLA)などのDCIデバイスに波長選択性を付与するデータ通信用光学フィルターへの高まるニーズに対応しています。
各種ニーズに対応するため、下記のデータ通信フィルター製品が利用可能です。
- トランシーバーでの波長分割多重通信(Wavelength Division Multiplexing:WDM)
- 複数(通常、4つ)の異なる波長を単一デバイスに分離または結合
- WDMのカバー領域として、下記の領域が挙げられます。
- O-帯域(1260~1360nm)
- C-帯域(1530~1565nm)
- L-帯域(1565~1625nm)
- O-帯域、C-帯域、またはL-帯域の全体に送信するための広帯域バンドパスフィルター
- TLA用シリコン(Si)エタロン
- 自由スペクトル領域(Free-Spectral Range:FSR)、フィネス、および波長可変性を制御することによって、特定の波長ピークを選択することを可能にします。
- フィルターは全て、頑丈かつ信頼性が高く、Telcordia1221規格の環境試験に合格可能なレベルにあります。
データ通信用フィルターは、多くの場合、従来の通信用フィルターと類似の光学機能および要求仕様を備えていますが、光学設計、フィルターサイズおよび厚みを、超小型製品固有の要求仕様を満たすように特注製造される場合があります。 要求されている光学性能を、堅牢かつ信頼性のあるフォーマットで、可能な限り低コストで維持することが重要です。